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好きな万葉集-7

巻1-48
柿本人麻呂が珂瑠皇子の阿騎野への狩に同行し、野宿した時に作った歌

「東 野炎 立所見而 反見爲者 月西渡」

東(ひむかし)の 野に炎(かぎろひ)の 立つ見えて 
  かへり見すれば 月かたぶきぬ

東の地平線に 今 太陽の光が立ち上ってきて
振り返ってみれば 西の地平に月が去ってゆく
東の
「天上の虹」42章

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好きな万葉集-6

巻2-85
磐姫皇后が夫・大鷦鷯天皇(仁徳天皇)を想って作った歌

「君之行 気長成奴 山多都祢 
       迎加将行 待尓可将待」


君が行(ゆけ) 日(け)長くなりぬ 山たづね 
   迎え行かむ 待ちにか待たむ

あなたが行って長い月日が経ちました
山をたずねて迎えに行こうか 
それともただひたすら 待っていようか

万葉集85いーわー
天上の虹 19章より

青春と読書 6月号

漫画『かたづの!』刊行記念対談
中島京子先生とのトークイベントがカラーで掲載されています。

発行:集英社
価格:90円(税込)

青春と読書


好きな万葉集歌-5

巻2-117
舎人皇子が舎人娘子におくった歌

この歌はインタビューなどでたまに取り上げたりしていますので、すでにご存知という方もいらっしゃるかも。

「大夫哉 片恋将為跡 嘆友 
     鬼乃益卜雄 尚恋二家里」


ますらをや 片恋ひせむと嘆けども 醜のますらをなほ恋にけり

男たるもの 片思いなどに悩むものかと思っても 
わたしは見苦しいことに それでもあなたに恋しているのだ


巻2-118
舎人娘子が応えた歌

「嘆管 大夫之恋戀礼許曾 吾結髪乃
           漬而 奴礼計礼」


嘆きつつますらをのこの恋ふれこそ
  我が結う髪の漬(ひ)ちてぬれけれ

嘆き嘆いて男であるあなたが
想っていてくださるから
わたしの髪は濡れてほどけてしまうのね
20-79.jpg20-78.jpg
「天上の虹」57章より

中央公論6月号

中央公論6月号の
いま「万葉集」を読み直す 2
にインタビュー記事が掲載されています。

「誰でも心に響く歌が見つかるはず」

いま「万葉集」を読み直す 1は
上野誠先生「令和」の出展をめぐって
です

発売日:5月10日
価 格:930円(税込)

中央公論6月

家持タペストリー展示

因幡万葉歴史館で昨年催された展示会で作成していただいたタペストリーが再度展示となりました。

「令和」を記念した特設コーナーの一画に展示してあります。
特設コーナーの観覧料は無料です!
お近くの方は是非!!

因幡万葉歴史館:http://www.tbz.or.jp/inaba-manyou/

IMG_79611.jpg

好きな万葉集歌-4

巻3-416
大津皇子が死に臨む時に詠んだ歌
(謀反の罪により処刑される)

「百傳  磐余池尓  鳴鴨乎 
        今日耳見哉  雲隠去牟」


ももづたふ 磐余の池に 鳴く鴨を 
 今日のみ見てや 雲隠(がく)りなむ


磐余の池で鳴いている鴨を 今日限りの見おさめに 私は死んでゆく

12巻152P
「天上の虹」34章
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