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好きな万葉集22

巻2-87
磐姫

在管裳 君乎者将待 打靡 
     吾黒髪尓 霜乃置萬代日

ありつつも きみをばまたむ うちなびく 
       わがくろかみに しものおくまでに


ずっとここであなたを待ちましょう。
私の斧長い黒髪に霜が置く(白髪になる)までも


嫉妬深いと言われた磐姫皇后ですが、夫の仁徳天皇があまりに恋多き男性だったので、嫉妬して夫婦喧嘩してしまうのは当然かも。
別居にふみきったものの、夫が迎えにきてくれるのを待つ切ない気持ちが溢れている歌です。


いわのひめ
古事記 下(弐)巻(小学館)






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好きな万葉集21

巻4-583
坂上大嬢

月草之 徙安久 念可母 
     我念人之 事毛告不來

つきくさの うつろひやすく おもへかも 
       あがおもふひとの こともつげこぬ

月草(つゆ草)で染めた色は色褪せてしまいやすいという、
私の心をそのように思っているのかしら?
あの人が何も言ってこないのは

つゆくさ





好きな万葉集20

巻3-450

大伴旅人
去左尓波 二吾見之 此埼乎 
 濁過者 情悲喪(見毛左可受伎濃)

ゆくさには ふたりわがみし このさきを 
   ひとりすぐれば こころがなしも(みもさかずきぬ)

行く時は2人で見たこの岬を 今は1人で通り過ぎるなんて悲しいことだ。

60歳を過ぎて太宰府に赴任した大伴旅人は赴任してすぐ妻を亡くします。
やがて都へ戻る際、行く時は妻と二人で見た風景を一人で見る寂しさを歌いました。
その素直さに心打たれます。
のちの時代の武士道との違いを感じます。




好きな万葉集19

巻4-498

柿本人麻呂

今耳之 行事庭不有 
     古 人曾益而 哭左倍鳴四


いまのみの わざにはあらず 
  いにしへの ひとそまさりて ねにさへなきし

今時のこととは言い切れない。
昔の人はもっと苦しい恋に声を出して泣いていたものですよ。


好きな万葉集18

巻4-603

笠女郎(かさのいらつめ)が大伴家持に贈った歌
念西 死為物尓 有麻世波 
       千遍曾吾者 死變益

おもひにし しにするものに あらませば ちたびそわれは しにかへらまし

恋に苦しむと死んでしまうというならば、私は千回死んでいたでしょう。


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